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概要
これは何
- 抽象と具体を使い分けることについて考えたもの
誰向けか
- マネージャーや責任者を目指していく方
なぜ、抽象と具体の使い分けが必要か
- 抽象すぎる場合
- 具体がどうなるのか、伝わりづらくなる
- 具体すぎる場合
- 全体が見えづらく、状況の変化などによって何度も説明するコストがかかる
だ相手の理解力・知識によっては具体でないと進まないケースがあるので具体からはじめ、理解力によって抽象度を調整するのがビジネスシーンでは必要である。具体的な部分の理解は経験と比例するため、抽象度高いレイヤーから話を始められる、抽象度高いところからを好む人はビジネスマンとしてシニアであることは多い。
抽象化とは何か
- 物事、事象を端的に概要を理解するためのフォーマット
抽象化が生きるタイミング
- 全社会、投資家への説明、株主総会、経営会議、役員会議など限られた時間で多くの情報を伝えなければいけないタイミング
抽象化ができるメリット
- 抽象を使えると、全体に伝える際の説明コストが大きく減る。都度都度説明するよりも、概要をパッと伝えた方がイメージしやすい人に伝わる(特にシニア層にとっては細かすぎると冗長になる)
- 大きな物事を伝えるときに概要を全体に伝えやすい
抽象化ができないデメリット
- 冗長的に説明されると時間がない人にとっては苦痛
- 投資家、上司、社長、決済者などに伝わらない、伝わりづらい、機会をもらえない
- 説明が下手なと人と思われてしまいやすい
具体化とは何か
- 抽象の反対に、事象を構成する要素や、何があるのかを細かくされたもの
具体化のメリット
- 何を、いつ、どのように、誰が、なぜ、など実行・何かを伝えることにおける解像度が高いと人に伝わり、動きやすくなる
- 業務の標準化を考えるなら必須でやらなければいけないことである
- これらによって足元の事業や実行の数値はついてきやすくなる。実行の数値がついてこないなら、具体化して伝えることを怠っている可能性が高い
具体化のデメリット
- 背景やそこに構成される要素、何をやるべきかなどを具体的に説明することによって、考えなくても良くなってしまい思考力を失わせる可能性がある。
具体化から抽象化を磨くタイミング
- プレイヤーとして結果が安定してきた時
- マネジメントを任された時、チャレンジしたい時
このタイミングになると抽象化が求められてくる。
抽象度高いレイヤーから問いをたて解決策を実行すること・考えることができる人がシニアであるので、具体のインプット・アウトプットが最初は必要で、徐々に抽象度高いレイヤーに対してどうやっていくべきかをトレーニングが必要である。
どう身につければいいか
抽象化を磨かないと狭い領域に対して説明し続けなければいけないので、広い領域の説明力が身につかないままになってしまう。間接する領域を抽象化してインプットし、どう影響があるのか、ファネル・チャネル・数値変化をまとめるのが良い。
アウトプット物としては、グラフや図解して構造で理解することをお勧めする。
まとめ
抽象と具体双方のメリット、デメリット、使い分けを理解し、対象(組織やメンバー、対話する人)のケーパビリティに合わせて取捨選択できるのが良いマネージャー・経営である。