読了: 約 5 分
ONE OK ROCKとMY FIRST STORY のVSに行ってきた時の感情・想いをメモしておきたいなと思い、本記事を書いている。
どちらのバンドの曲も昔から聴いているが、ライブにはいっていなかった。素直にいうとどちらもライブにまで行きたいと思えていなかったからだ。今回、良い席が取れて譲っていただく機会があったので行ってみたが、素晴らしかったので書くことにした。
概要
ONE OK ROCK
- 全体
- TakaがMCでHiroやMY FIRST STORYに伝えるようなセットリストにしてきたと言っていたがその通りだった
- その上で、人気の曲が多く、盛り上がることができた
- 10数曲やったが本当すぐに終わってしまった感覚だった
- TakaのMCを要約すると
- Takaが兄だしONE OK ROCKがいたから、HiroやMY FIRST STORYは飛び級で東京ドームでやれた
- だけどHiroも頑張っているし、MY FIRST STORYとやることにした
- 東京ドームでできたから一旦同じ舞台でできたし、ここからはONE OK ROCKや兄を目指すのではなく、自分自身と戦ってやっていってほしい
知っている曲を作ること、作っていることは重要だ。ONE OK ROCKは継続的に何年にもわたってそれを作ってきていることが素晴らしい。
MY FIRST STORY
- 全体
- セットリストは最近の曲から始まり、数年前の人気曲に変わっていって最後の方に盛り上がりを持っていった
- 若い女性ファンが多く、Hiro人気がすごいなと感じた
- ONE OK ROCKからライブがスタートしたので比較すると少し盛り上がりは足りてなかった
- HiroのMC要約
- バンドの勝ち負けとかはわからないけど、自分に負けずにMY FIRST STORYで上がっていくぜ
- 東京ドームで兄弟バンドでできるのは自分達しかいないと思っていた
思ったことは、やはりTakaと比較すると若い。ただ、Hiroの弱さ・優しさ・切なさが凄く伝わってきた。Hiroが、自分・達の亡霊であり、TakaやONE OK ROCKと同じ舞台でやれることが夢、目標であったとMCで語っていたが、ここから先の未来を見せて欲しいなと感じた。
ONE OK ROCKにあって、MY FIRST STORYにないもの
冒頭で書いてる通り、どちらのバンドの曲も好きだ。MY FIRST STORYの昔の曲は一部のファンからはONE OK ROCKの曲調と似ていると揶揄されていたかもしれない。でも、良い曲は良い。それ以上のことはないと思っている。自分達のアイデンティティーも必要ではあるが、そこと向き合い、一定の人気になる曲を作らないと・作り続けないとライブではやっていくことは難しいのだなと感じた。
今回、一緒にライブをしてMCや一緒に曲をやっている二人の姿とバンドの姿を見て決定的に違う部分を感じた。
それは「未来を見せる力」「本質に向き合い、信じて圧倒的な努力をする力」の2つだ。その二つがONE OK ROCK・Takaは圧倒的に高かった。
「未来を見せる力」
ビジネスマンにとっても、起業や独立をして自分の箱を作って未来大成したいなら必要な力だ。Takaは曲や発言が常にポジティブ、自分自身と向き合って前に進めるしかない。やっていくしかなかったと一貫したメッセージが伝わってきた。海外への挑戦なども含め、荒削りでもいいから、今の自分達の想いや前進し続ける行動をシンプルな楽曲に乗せて伝えていっている。海外で日本のロックバンドがチャレンジしている姿は誰しもが応援したくなる。
昨今のK-POPやHIPPOPブームで音楽のファン層は拡がっていると感じる。海外に挑戦しないと日本のメロコア、ロックシーンでやっていくことは少ないパイの中でしかやっていくことはできない。
これらをかなり前から意識しているか、シンプルに海外に挑戦してやっていきたいという想いから動いてきたんだろうなと伝わってきた。
最近の曲は、オーケストラを活用する曲も増えて楽曲の重厚感が増し、15年ほど前に流行ったパンクバンドブームではないが、その時の歌詞や想いはそのままに現代風に楽曲をアップデートしている。だからこそ、幅広い層に人気であり続けているのだなと感じた。
Takaの行動力・人間力・活力が、バンドやファンを動かしているんだなと熱い気持ちになった。
一方、Hiro、MY FIRST STORYはTakaやONE OK ROCKに「追いつくというストーリー」で未来を見せてきたはずだ。そのストーリーが一旦終わった。違う未来の見せ方に期待したい。
「本質に向き合い、自分を信じて圧倒的な努力をする力」
「本質とは何か」これは生きてる間、何をやっていたとしても問い続けなければいけない事象だと思う。自分で考えて向き合っていかなければ、誰かの言ったこと、考えたこと、知恵、人脈、作り上げてきた実績、etc…何かに縋って生きることになる。その誰かがいないと、自分がいない状態になってしまう。
誰かに縋って生きてしまうと、その誰かがいなくなってしまった時に、自分がどうしたらいいのか、どこを目指すのがない。その時点になってから考えるでもいいが、それだと目指す角度や内容が変わってきてしまう。
今回のライブに当てはめてみると、HiroはTakaの家族など家族・家庭環境は様々ある。HiroはTakaと離れて暮らしてきて、嫉妬・憧れ、複雑な感情を持ち続けて生きてきたと歌詞やMCで言っている。常に、ONE OK ROCK・takaを目指して東京ドームまで12年間バンドを頑張ってきたんだろう。
だが、「この東京ドームは飛び級で来てしまった、この後は自分の足でここを踏めるように努力せよ」とMCでTakaが語ったように、Hiroは今後のバンド人生でここと向き合わないといけないように感じた。
この場所を踏めるようにするためのそもそもの楽曲、パフォーマンス、etc…、そもそも努力なしに東京ドームの舞台には立てない。その時点でHiro、MY FIRST STORYは素晴らしい。だが、このTakaの言葉は重いし、深かった。
Taka自身が上述した通り、自分がいた環境と向き合って、日本ではなく世界に挑戦し、そして日本でも人気バンドとして長い間やってきているから、より伝わってきた。今後のHiro、MY FIRST STORYの楽曲が本当に楽しみだ。
最後に
今回のライブを見ていて思ったことは「斜に構えてないで、自分に素直になって、高いところを目指してやっていく姿は全員に響く」ということ。アニメや漫画の主人公ではないが、その振る舞いや考えが世の中の多くの人の心を惹きつける。勿論、実情が伴わないと言っているだけの口だけやろうになってしまうので努力は必要ではあるが。
起業家や経営者もバンドマンと似ている。企業として在りたいビジョン・ミッションと事業的な売上・利益、どこを目指すかはバンド次第だし、起業家次第だ。
ただ、せっかくチャレンジするなら、
- 足元のことをすぐに考えるのではなく、何に自分は挑戦するのか、何のためにやるのか、短期視点で考えるのではなく長期視点で考える
- 実現できるかどうかは重要ではなく、実現したいことで考える
- でかいところに旗を立て、それをどう実現していくのか常に問い・言い続ける
そういったことを考えさせられた、ライブで感謝しかない。ONE OK ROCKとMY FIRST STORYをこれからも応援していきたいと思う。