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一度は皆、就職や転職、異動を経験しているものだが、転職や異動に際して、心機一転頑張ろうと考える事があると思う。実際、自分がやりたいと思っていた事、今後のキャリアを考えた場合、今の状態から変わろうと思う事自体は非常に良い事だ。プロジェクトの異動に際して、改めて就職・転職・異動の価値を考えてみたい。

新しい環境へのチャレンジを定量的に判断する事

大事なのは本当にそれが正しかったか否かを数値的、定量的判断に結びつけ、少しでも自分のステータスを高めているのかどうかが重要であると考えている。何故なら、単純に自分のやりたい事ばかりをやっていて、コレから先その職種なり仕事があり続けるのか分からない中で、余りにも無謀すぎるのではないかと最近考えるのがその訳である。

難しいのは、数値的・定量的な判断が職種によっても別れる。エンジニアやデザイナーであれば、自分の創ったプロダクトの質如何で測れる。営業も、成績によって測れるのではないだろうか。

このサイトでは、開発者寄りの方にご覧頂いていると思うので、開発者寄りに焦点を搾っていきたい。
この職種自体、エンジニアであれば、無数に有り、持続的に増えていく開発言語をほぼ永続的に学び続けなければならないし、デザイナーであっても、一昔前まではPCとフィーチャーフォンのデザインをすれば良かったのだが、デバイスが増え、iPadやiPhoneといった次世代端末が今後もほぼ永続的に増えていく。『フラットデザイン』と呼ばれ、ここ1年半で大分その思想や技術、魅せ方自体が普及してきたが、最近Google が発表したように『マネリアルデザイン』という新たなデザイン思想が現れた。

継続的に勉強をしないといけないのは、どの職種でも同じだ。寧ろ、プログラミングやデザイン、英語、ファイナンスという能力は時代を選ばず今後も必要だとされている。だから、今やっている事はある意味リスクヘッジになっているのだと思うが、本当にそれだけで良いのかという疑問は残る。

会社の先輩だった、石本氏のブログのエントリーを読んで非常に感銘を受けたのだが、これだけ書籍を出版したり、フロントエンドの界隈では知らないヒトが少ないレベルになっているのにも関わらず、危機感を覚えているのは非常に大事な事だと思う。

実際、WEBだけに限らずあらゆる業界で変革が起きている、紙等の業界でも有名な雑誌が収益を保てなくなった事によって、会社が倒産して廃刊になり、減っていく。それに伴い、紙のデザイナーのチャンスが少しながら減る事になる。

今はWEBは生活のインフラになり、なくてはならないものなので、WEBエンジニアやデザイナーの機会は増える事はあっても、減る事はないだろう。しかし、今まで営業などビジネス側だった人間も始める、そして後輩がどんどん増えてくる事は間違いない。

だから、新しい変化をする時は、自分の感情論も大事だが、それを越えるキャリアと価値形成を考え、実行する必要がある。

自分の得意分野だけに注力する

私の場合は、伸ばしたいスキルや強みが、創り手としての速いメディア開発、事業立案、数値分析、SEO、リスティング、WEBマーケティングだと考えるようになった。これは未経験デザイナーとして新卒入社した4年前のベンチャーに入った時に考えてきたスキルがそのままついた結果だ。

創り手として、自分の自己満足のためではなく、誰かのために意味のあるプロダクトを作って提供したいという意図があった。

次の場所では、1年間で黒字化する必要があるので、メディアのマネタイズを行う。ユーザー体験を損なわず、しっかり収益化に向けてエンジニアとしても叡智を集約したい。
メディアのマネタイズは幾つかの方法があるが、新しい事にも取り組んで、次世代のメディアを作る事が今の最大限力を伸ばす事に繋がるだろう。

その先の独立に向けて、幾つか仕込んでいるものをしっかり定量的に判断して、吟味し、このサイトに残しておく。

独立は、経過に過ぎない。単なる独立なら今でもフリーランス・個人事業主としてWEB制作の受託をやったら良い。会社を辞める事より意味のある事、その意味を複合的に判断する事。そのための選択肢や材料を用意する事が今やるべき事だと実感している。