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これはなに

  • スタートアップとメガベンチャーと上場企業の入社・キャリア・企業判断の判断軸を整理するためのもの

誰向けの記事か

  • 経営者
  • 人事採用責任者
  • スタートアップ、メガベンチャー、上場企業への就職・転職を考える人

この記事を書く目的

  • メガベンチャーからスタートアップへの転職を考える方にわかりやすく比較軸でお伝えしたい
  • スタートアップに優秀な方にどんどん来てほしい
  • あわよくば弊社に興味を持っていただ気、選考を受けていただきたい・お茶をしたい

前提として個人のビジョンはあるか

これを決める理由

  • なぜ、やるか?
    • この辺を整理しなければ、今後のキャリア選択や以下の意思決定がしづらいので、まずはどういう人でありたいか、どういう人生でありたいのかを考えよう。
  • この記事は特にどういう人におすすめか?
    • キャリアについて短期的な意思決定をしてしまう人
    • ブレる人は一本軸を決めておくとブレない
      • 1-2年で特に蓄積したものがなく転職してしまう人
  • 自分の一線で活躍できる時間、頭のキレるタイミングはスポーツ選手と同様で限られている
    • なので、逆算でいつまでにどうなりたいか、それが実現できる場所はどこか、何を得たいのか、その辺りを整理しておくと意思決定が早くなる

整理する内容

どういう人生を歩みたいか

  • n歳までにこういう人生になっていたい
  • こういう生活を送っていたい
    • 結婚したい、子供を育てたい、子供は何人育てたい
    • どこに住んでいたいか
    • どういうものに囲まれていたいか
    • 海外に住む
      • 海外でずっと仕事をする
      • 海外で1-2年仕事をする

どういうキャリアを歩みたいか

  • 上のような人生を送るために、どういうキャリアを歩みたいか
  • キャリアにおいて何を得たいか
  • ビジネスマンとして何を成し遂げたいか
  • ビジネスマンとして今後どうやって生きていきたいか
    • 会社員
      • フルコミットする
      • ある程度余裕がある中で働く
    • 会社員+個人事業主
      • 一定集中して働くが、サイドで何かもやる
    • 起業
      • 覚悟を決めて挑戦する

興味があればこちらも参考に。

人はwillが全て
社の人材育成や採用に関わってきて思うことがある。かつ、自分の人生を定期的に振り返っていて人生はwillが全てであるという考えが強化されている。willについてメモする。これはなに人の人生やキャリアにおいてwillが全てであ
人はwillが全て

スタートアップ・メガベンチャー・大企業の比較検討軸

前提

  • ヒト、モノ、カネの3つの観点で考えている

判定基準テーブル

判定判断基準
・エンジェル投資家との相談、コミュニケーションなどここでしか得られない経験がある
企業によるが経験できる、経験値が貯まる
そこまで良くはないが、最低限の環境があり、経験・スキル・できることはゼロではない。
経験できない、経験が少なくなる

会社比較判定テーブル

項目シリーズA/BシリーズC/Dメガベンチャー
大企業
人総合判断
経営陣との距離
投資家VC
投資家エンジェル
上司
同div/同僚
プロダクト組織判断
PM
エンジニア
デザイナー
マーケティング
セールス
カスタマーサクセス
バックオフィス判断
HR (CHRO/HRBP/他)
ファイナンス
法務
労務
経理
モノ・事業総合判断
マーケット・市場
サイズ
マーケット新規性
プロダクト新規性
プロダクト共感趣向次第
趣向次第趣向次第趣向次第
プロダクト品質
カネ判断
給与
SO(ストックオプション)右は配布の量
福利厚生

人総合判断

シードーシリーズB企業のメリット

  • 企業のフェーズが前であればあるほど経営に近く、ファイナンスや会社の根幹部分に触れることができる。
    • エンジェル投資家やVCにも出会える・話せる
      • ex: 弊社ではメガベンチャーのCTOが2名投資家に入っている。上場・SaaS企業のCEO、100億円以上の創業CEOで売却経験がある方がいる、メガベンチャーの執行役員CPOがいる、など
    • エンジェル投資家は企業によっては入っていないので企業による
      • 入っている場合は、他社(著名スタートアップ・メガベンチャー・上場企業など企業問わず)のCEO/CTO/COO/CFOなどに話を聞くことができる->書籍などでは得られない自身の経験になる。
      • 冒頭の通り、個人として自分の職種や今後の人生で何を大事にしてどれくらいの給与でどう生きていきたいかが大事
        • 1ビジネスマンとして「何を成したいか、何を残したいか」
  • このフェーズでしか得られない経験・会えない人がある
    • 中長期にわたって自身が色々なチャレンジをしたい場合に市場で「これを成し遂げた・このフェーズ/事業を支えた人」と呼ばれたい/なりたければ、シリーズABフェーズでジョインすることがおすすめ

プロダクト組織判断

  • フェーズではなく企業によって大きく異なるため詳細はスキップ
  • ただ、自身の会社判断軸にプロダクト開発組織の強さ・一緒に働くメンバーが入っている場合は整理することをおすすめする

バックオフィス判断

HR/ファイナンス

  • 事業以外の部分での攻めの強さを判断できる
  • CHRO・CFOがいるか、安定感があるか

労務/経理/法務

  • 全社の守備力観点
  • ここが脆いと事業推進に影響がある
    • 特に自身が事業責任者、PMなどを担う場合には会社の総合力が大事

モノ・事業総合判断

マーケット・プロダクトの新規性

  • スタートアップの方が大企業と比較していきなり規模が大きいことができない
    • そのため、事業・マーケット選択がバーティカルであり、新規性の高い取り組みがしやすい
  • なぜか?
    • 大企業やメガベンチャーはある程度の目標と予算があり、攻めたチャレンジがしづらい
    • 結果、新規性が高い事業・プロダクトは少ない

マーケット・プロダクトの新規性

  • スタートアップの方がバーティカルであり、新規性の高い取り組みがしやすい
  • 大企業やメガベンチャーはある程度の目標と予算があり、攻めたチャレンジがしづらい
    • 結果、新規性が高い事業・プロダクトは少ない

プロダクト品質

  • リソースが潤沢なほど品質はあげやすい
    • PM・開発リソースがある
    • QA、テストが豊富に実施できる

カネ判断

スタートアップの給与・SO(ストックオプション)の現状
これはなにスタートアップ、大企業などでの給与やSOの話を整理するためのもの※ 2022年現在のものであり、変更の可能性があります。誰向けの記事かスタートアップ、大企業、メガベンチャーなどで転職を考える人向け
スタートアップの給与・SO(ストックオプション)の現状

給与

  • スタートアップでも据え置きか少しダウンくらいが当たり前になってきている
  • +SOがあるため、一定期間中長期ある程度覚悟を決めてどっしり働くならシリーズABがおすすめ

SO

  • ❌の背景
    • 日本の上場企業・メガベンチャーで配布されるケースはほぼないので
  • ◎、◯の背景
    • 中長期人生をかけて何かを成し遂げたいなら、1 シリーズAB or 2 シリーズCDのスタートアップがおすすめ
    • SO設計(従業員への配布比率)、配布のロジックは企業別に異なるので、SOの付与のロジックやタイミングは質問してください

福利厚生

  • 企業にもよるがメガベンチャーである程度の規模がある会社であれば福利厚生はしっかりしている
  • 短期的なキャッシュ・待遇だけを気にして、安定してゆっくり働きたい人にはメガベンチャー・大企業がおすすめ

総合判断

スタートアップが気になっている方の判断軸

  • ミドル-シニアな人で、大企業などからスタートアップに来るひとの主な比較軸
    • 理由
      • 弊社に入社される方もこのような比較軸で検討いただき、入社されることが多い
    • なぜこのような軸で検討するか
      • ビジネスマンもスポーツ選手のようにキャリアの中で頭や体のキレがある期間は限られている(ことを理解している)ため
      • 上記のように限られた時間の中で「同じ時間を過ごす、人生をかけるならスタートアップの方が得られる刺激が多い。社会課題への取り組みや大きなマーケットに対して新しいことを実現していこう」というマインドを持たれる
      • または、このような高い熱量の人が多いので、そのような人と一緒に働きたい
項目 シリーズA/B シリーズC/D メガベンチャー
大企業
人総合判断
経営陣との距離
投資家VC
投資家エンジェル
上司
同div/同僚
モノ・事業総合判断
マーケット・市場
サイズ
マーケット新規性
プロダクト新規性
プロダクト共感 趣向次第
趣向次第 趣向次第 趣向次第
プロダクト品質
カネ判断
給与
SO
福利厚生