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これはなに
- デジタルマーケターのスキル・キャリアを整理、理解できるようにするためのもの
誰向けの記事か
- 経営者
- 人事採用担当者
- デジタルマーケター
この記事の目的
- マーケター向け
- 自身のキャリアが理解できるようになる
- どのような選択をすればいいのかわかるようになる
- 経営者・人事採用担当者
- どのような人をマーケターとして採用するかわかる
- どのような人をマーケターとして育成しなければいけないか理解できる
- 社内の育成・フィードバック用
前提
- デジタルマーケティングでどのようなスキルや経験を積みたいのか
そもそもマーケティングで経験を積んだ結果、どうなりたいのか
- この問いの理由
- インターンなど若手だとすぐ独立を焦る
- 半年一年などですぐ独立・起業をすると生きていけるが、苦労することが多い
- 5-10年、その先を見据えたものか
- 前提:独立、フリーランスなど1-2年でなれてしまうもの
- 一定のスキルがあれば受託・クライアントワークは可能
- 仕事を受けることが可能なレベルには教育できる。これだと短期目標すぎてしまう
- どうなりたいのか?
- 1-2年で身につけたスキルでずっと生きてきたいのか、「事業に関わりながら一線で学びながら3-5年したタイミングでチャレンジしたいのか」
- 短期的にしか見ていなかった場合は人間としての部分で段階的に視座をあげていく必要がある
- 前提:独立、フリーランスなど1-2年でなれてしまうもの
デジタルマーケターの主なスキル
広告
- SEM
- yahoo
- プラットフォーム広告
- tiktok
- youtube
- 純広告
- アフィリエイト
- SSP
- マネタイズ
SEO
- DB型SEO
- コンテンツ型SEO
- コンテンツマーケティング
- キーワード分析カテゴリ設計
- 競合分析(カテゴリ、キーワード、タイトル、記事、内部リンク、外部リンクの調査)
- 主力キーワード分析・設計
- キーワードモニタリング
- SEO対策のための被リンク獲得(外部リンクの獲得)
- オペレーション構築
CRO
- LP
- EFO
- フォーム分析
- 最適な入力項目のABテスト、入力や突破率、CVR
- 登録ユーザーの質を下げないCV
- モニタリング環境構築
- イベント設計
- イベント・広告枠ごとの分析
- オペレーション最適化
- Google optimze、ヒートマップツール、他ABテストツールなどを用いた実行施策の高速回転実施体制の構築
- テキスト・画像・動画などの出しわけ
CRM/MA
- メールマガジン
- タイトル、構成、CTA、訴求、デザイン
- 顧客セグメント分析
- 事業やサービスのKPI整理・理解
- どのような属性のユーザーに対して、どのような配信をして、どういう結果を得るのか・得たいのか
- 事業やサービスのKPI整理・理解
- ワークフロー設定
- セグメント分析、実行の後のオペレーションの最適化・自動化
SNS
- 運用媒体
- twitter ,facebook, tiktok, youtube, instagramなど
- 業務
- SNS戦略立案
- コンテンツ戦略
- どの領域で、どのようなコンテンツを、どのように出して、どうやってメディア化していくのか
- コンテンツ作成オペレーション構築
- コンテンツ企画
- コンテンツ投稿
基本的な分析力
- なぜ、分析をやるか・必要か
- 実行に対して分析ができないと結果・成果を得るのが遅くなる
- 難易度の高い分析でなくても自分で一定見ることができないと実行の品質は上がらない
- 数値分析
- SNS
- 投稿テキスト、画像、リンク、ハッシュタグなど設計
- 投稿時間
- 視聴者・ユーザー分析
- 年齢、性別、趣味趣向、投稿内容、閲覧時間、クリック、コンバージョンなど
- メルマガ
- 配信数・率
- タイトル
- 顧客・ユーザーセグメント
- 配信数・率
- 記事・LP
- クリック数・率本文構成
- CTA
- 訴求
- SNS
デジタルマーケターの主なキャリア
CMO
- CMOとはマーケティング責任者のこと
- 役割・求められること
- 自社商品・事業のブランド、マーケティング全てに責任を持つ
- デジタルマーケティング以外にも総合的なマーケティング知識・経験・経営経験が必要
- 戦略、実行、体制作り(採用・評価)が求められる
- オンライン、オフライン(展示会・イベント(toB))を含めた総合的なマーケティング戦略の実行ができる
- 以下のような事業戦略、事業企画、経営視点での戦略・実行の立案が必須
デジタルマーケティング責任者
- 責任
- 広告、SEO、コンテンツなど全てのデジタルマーケティングの戦略・実行に責任を持つ
- 役割・求められること
- 広告責任者・SEO/コンテンツ・メディアなどの責任者と共に、デジタルマーケティングを牽引することを求められる
- 実行だけでなく、上記体制に付随する組織戦略、採用などへのコミットメント
広告責任者
- 責任
- 広告戦略・実行に責任を持つ
- 広告運用者、コンサルタントの採用や体制づくりまで責任を持つ
- SEM、プラットフォーム広告、純広告(メディア、クライアントサイド)、ASP関連のコントロール(件数、単価、社数調整)の経験と知識が求められる
- 広告戦略・実行に責任を持つ
- 役割・求められること
- 運用予算に対して、売上や登録・獲得(商品や事業のKPI次第)のポートフォリオ構築できること
- 状況に応じてチャネルの分散の設計と実行ができること
- 分散した時のCPAカーブを設計できること
- キャリア
- 広告責任者からデジタルマーケティング責任者、マーケティング責任者となる
- または広告運用の会社などを創業し、広告代理店を経営する人も
- 自社商品や運用に何らかの強みがないと、小規模な広告代理店では1-2億円以上売り上げがいかないこともある。
- 広告運用で受託で売り上げが立てられるようになったからといって安易に起業するのは注意が必要
メディア責任者
- 責任
- 集客戦略設計・実行
- 検索経由・オーガニックのトラフィック
- 特定のキーワードの上位表示すること
- 検索経由・オーガニックのトラフィック
- 広告マネタイズ
- 広告責任者が売上を担うケースもある
- 純広告・アフィリエイト・SSP(ヘッダービッティング)などを駆使してトラフィックに対しての売上最大化
- 集客戦略設計・実行
- 役割・求められること
- SEO
- 主要キーワードの上位表示をするための体制構築、モニタリング体制など
- コンテンツ作成のオペレーション設計
- SEO
- キャリア
- 起業・独立
- メディア事業での企業や独立は多い
- 個人レベルでもメディア作りはコンテンツ作りと箱だけあれば簡単にできてしまうので
- ただ、中長期メディアで勝てるかどうかは別なので総合的なマーケティングの戦略と実行に強くなってから(学んでから)がおすすめ
- メディア事業では競争優位性を作りづらいので3Cで考えたときに、競争優位性の高い組織、実行ができるかどうかが起業の判断基準になる。
- メディア事業での企業や独立は多い
- 起業・独立
コンサルタント
- 職種
- SEO(コンテンツ、DB、そのほか)コンサルタント
- 広告コンサルタント
- 役割・求められること
- 広告代理店や受託コンサル会社の場合
- SEOや広告のスペシャリストとして顧客のキーワード分析、広告運用の代行などを実施するコンサルタントになるケース
- コンサルタントが広告運用者と一緒に顧客の商品戦略や運用の戦略を固めて運用していく
- 広告代理店や受託コンサル会社の場合
- キャリア
- 社会人2-5年目
- 広告運用者からコンサルタントになるケースが多い
- 広告運用がわからなければ顧客対応ができないため、運用者を経てコンサルタントになる
- 中長期キャリア
- 広告責任者
- デジタルマーケターとして総合力を高める場合は、コンテンツやSEOに行くケースがある
広告運用者
- 役割・求められること
- ある程度決まったキーワードに対してSEM、ソーシャル広告の運用を行うことができる
- CPC、CPAを考慮しながらキーワードの出しわけ・設定を行うことができる
- キャリア
- 新卒 ~ 3年目くらい
- どういう人が多いか:デジタル広告代理店に多い
- キーワード運用だけになるので、ある程度運用ルールが決まったらコストの安い地域に集約することが多い
- 大手のデジタル広告代理店
- サイバーエージェントなど
- キーワード運用だけになるので、ある程度運用ルールが決まったらコストの安い地域に集約することが多い
- 年収レンジ
- 350-450万円レンジくらい
- キーワード戦略や商品戦略に関わることはなく運用者として携わることになる
- 人によっては運用をずっとやっているケースもあるが、大半はマネジメントかチャネルを複数持つ企業への就職・転職か社内で異動になる
- 運用型広告でも、強みがあるチャネルと強みがないチャネルが企業・チームによって異なっているケースがあるため
- 中長期キャリア
- 商品選択・設計、運用戦略、アフィリエイト運用などに関わらないとなかなか年収は上がらない
- 年収を上げるためには戦略にかかわるようなコンサルタントにならないといけない
PM
- 職種
- PMM、PdM
- 役割・求められること
- Webサービス・プロダクトの場合、実装した機能をグロースさせる役割が求められる
- 上述してきたようなデジタルマーケティングの総合的なスキルに加えて、自社サービス・商品の理解とどのようにグロースするのかが大事
- キャリア
- マーケターからのPMMやPMは集客理解が一定できているのでマーケターの強みを活かせる
- D2C、メディア事業、toC SaaS事業など幅広いキャリアの選択肢がある
- 独立・起業・子会社設立・新規事業立ち上げなど個人の選択によって色々な展開が可能
詳細は以下の記事を参考。