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昔から多くの出会い系サービスが存在する。
人間の根源的な欲求に基づくこの手のサービスは、今後も引き続き出てくる事は間違いない。
フィーチャーフォン時代では、前略プロフィールなどの掲示板が、実際は出会い系のような役割を果たし、男が可愛い女の子のやっている掲示板を毎日みて、ブログやアルバムを楽しみにしていた。

多くの出会い系サービスが存在する中で、勿論勝者が存在する。
そんな、人間の欲求に基づいている新しいサービスの勝ち方について調査してみた。

新しい出会い系アプリの時代

デバイスが変わって、スマートフォンの誕生や、SNSの台頭で、ネイティブアプリでかつ、ログインが自由で身元や趣味趣向が分かるからマッチングがしやすいFacebook連携型の出会い系が生まれ、今では、Pairs、omiai、タップル誕生など、App StoreのセールスランキングでもソーシャルゲームやLINEの各種アプリと同じく、上位にランクインしている。

【pairs】
: 58位(eureka運営)
YYC : 69位(mixiの子会社が運営)
タップル誕生: 97位(サイバーエージェント運営)

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このようなアプリ・出会い系市場で勝つ為に必要なことは一体何なのだろうか。

新しい出会い系サービスで勝つ為に必要なこと

新しい出会い系サービスがやっている事は、マーケティングの最先端を行っているケースが多いので、
記憶を辿って殴り書きを残しておく。

当時最先端だった、記事の抱き合わせのマーケティング

⇒ 今では一般的になった、Facebookページで他のキュレーションメディア、バイラルメディアの記事に【pairs】
の広告が貼ってあったら、その記事をシェアするよというもの。これは運営側としては記事を書くコストを下げられるのと、掲載されたメディアから【pairs】
に登録してもらって課金されるので結局広告費をペイ出来て、最短でサービスをスケールさせる事が出来る。これが一番早かったのが【pairs】
だったので、結果一番大きくなったのではないだろうか。

omiai,Pairsが早かったFacebook広告出稿で読者モデルの子を使う

⇒ 昔のように匿名で、身元が分からなかった出会い系サービスが、Facebookと連携したことによって、半実名性である程度人となりがわかるようなサービスに進化した。また、どんな子がいるのか分からないという負を、読者モデルの可愛い子を使う事で、素人感を出しつつも可愛い子がいるのだという期待感を上手く醸成する事に成功した。
omiaiや【pairs】
はそれが素早かったので、一瞬にしてFacebookページに多くのいいねが集まった。

Pairsは、8月4日現在で761万いいねを集めるページ、会員は250万人となっているが、
これはほかのFBページと比較しても凄い数字なのがわかる。
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Facebook広告にも莫大なお金を使っているのは間違いないが、
素人感に共感するという男性の趣向を上手くついた素晴らしい広告だと言える。

omiaiのこの広告の女の子は、朝日新聞賞のキンチョールの広告で話題になり、
その後、テレビ番組のテラスハウスにも出演した松川佑依子さん。
当時はTwitterで、OL兼読者モデルのような形であったが、今では普通にタレントのようになっている。
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出会い系サービスでもブーストを打つ

App Storeでは一時期ブーストが禁じられるかもしれないという噂があったが、今でも尚ブーストが行われている。
ブーストを打ったとしても、出会い系サービスぐらいの単価であれば広告出稿費をペイできる。

資本のあるmixi、サイバーエージェント、他のメディアでも収益を上げるeurekaやネットマーケティングは、Facebook広告とブーストを打てるので引き続き出会い系サービスの中でも存在感を示していくだろう。

他にも、【pairs】
は独自で恋愛のキュレーションメディアを始めている。現在は、PairsのFacebookページでは抱き合わせの記事をシェアしておらず、自メディアのシェアをしている。

まとめ

デバイスが変わったときに注目しておくべきサービスは出会い系サービスではないだろうかと筆者は真面目に考えている。
何故なら、最先端のマーケティングやインターフェースを見られる事が多いからだ。人間の欲求に則した形で情報設計され、見た目にアウトプットされる。そして、サービスの本質にもあるように継続率は高い。他のコミュニティサービスやソーシャルゲームが参考に出来るポイントも多いのではないだろうか。引き続き、調査を進めていきたい。

今は日本最大級にもなった【pairs】
を試してみると、最新のUI設計や、どこでユーザーが課金するのかというロジックまで分かると思います。
【pairs】

あなたも一度試してみると良い勉強になるかもしれない。
恥ずかしい人は、勉強のためにやっていると言えば良いでしょう。