読了: 約 4 分
マーケティングや事業の目標設計について日々考えている。「どのような目標設計であれば今レイヤーがついてこれるのか」、「現場レイヤーが追いやすいかつ事業にとって大切な目標設計はどのようなものか」「現場サイドは施策のPDCAを回す時にどのような点に気をつけなければいけないのか」という点について整理していきたい。
この記事を書く背景
リーダー・マネジメント層を育てる
プレイヤーからマネジメントになる際に部下の目標設定に悩む人も多い。事業から各ファンクションに対して細かく KPI ツリーを立てていると迷わなくなるが、マネジメント層がKPI ツリーを設計できていない、設計せず任されているケース(設計力を伸ばす目的)もある。そのような時にどういう時にどのように KPI や目標設計をしなければいけないのかそのヒントになるような記事にしたい。
再現性のある事業・プロダクトグロースを行う
私は起業してからプロダクトを立案しグロースするという役割を担ってきた。これまでメディア事業、SaaS事業と作ってきたが、プロダクトを管轄する人間 (CPO)として様々な事業を創り・尚且つ再現性のある形でグロースする人間でありたいと常に考えている。 一度グロースについて目標設計の観点から整理したい
この2点が本記事を書く動機だ。
誰向けの記事か
- 起業をこれから考えている人
- 事業責任者
- 事業内の各ファンクションのリーダー、マネージャー
- マーケター
KPIや目標設計をする意味
マネジメントになると部下を抱えることになり、部下に対して個人目標が設定される。設定した目標に対しての達成率・数値に応じて評価され、それが給与に反映される。つまり目標設計は部下や事業を伸ばすマネージャーのためにある。ここでは目標設計について整理したい。
事業に関わる人の目線を合わせること
前提、事業ごとにKPIの設定は異なる。適切なKPIを設定しなければマネジメントが求める数値に対して現場が正しい目標を追い、それを達成することでの事業成長やビジネスとして成立しなくなってしまう。適切な目標設定をすることKPI設計をすることが経営レイヤー、マネージャーに求められることである。
目標に集中できること
目標が抽象的な目標になっていると目標に対して施策や思考を広く持たなければいけなくなる。経験やスキルが足りていない現場の場合は、思考力がまだあまり育っていないため、さまざまな知識・選択肢の中から優先順位を決定し「今やらなければいけないこと」の最適な判断ができない。このような状態で大きな粒度のKPIの因数分解を任せてしまうとマネージャーや現場が答え・実行に行き着くまでに時間がかかってしまう。
そうなると施策の立案や実行やその結果を得るサイクルが遅くなってしまう。PDCAサイクルが遅くなるとスタートアップなどの場合成長しづらい・成長スピードが鈍化する。
マネジメントは目標設計をする際には小さい単位で施策立案や実行がしやすいレベルに落とし込むのが基本である。
事業別のKPI設計、目標設計は異なる
KPI設計、目標設計といっても事業やサービスの内容、ビジネスモデルによっても大きく異なる。ここからは事業やサービスごとにKPI目標設定について少し整理しておきたい。
因数分解力を身につけ、可視化・実行最適化する
事業は適切なKPI設計とその詳細が大切だと書いてきたがそれをどのようにやるのか、なぜやるのかについて整理していく。
KPIツリーの作成
KPIツリーの作成目的
- 上記してきた同じ目線で目標を追いかける
- メンバーレベルに応じた適切な目標を設計する
- 目標達成したら次の目標を設定する
- 目標設定ハードルは目指す事業サイズ、個人のwill,visionによる
KPIツリーの作成方法
- 設定されるKPIは何か
- 事業責任者やマネジメントが設定している場合は別
- 自身で事業立案・作成する際にはビジネスモデルを整理して設計
- KPIの構成要素は何か
- 1に対して複数ある場合はまずそれらを整理する
- 構成要素のそれぞれを上げる方法は何か
- 1、2を経ると何が構成要素として必要になるかが整理される
これらを積み上げる、ブレイクダウンするとKPIツリーが作成できる。
データを見るための思考力を高める
データを見てみて思考する力を養わなければKPIを設計した後に事業が伸びない事態になってしまう。KPIや目標設計後のデータからの仮説設計力・検証力を高める方法についてこちらにメモを書いた。
事業別KPI設計
インターネットメディア事業の目標設計、KPI設計
ウェブサイト・サービスの売上・収益最大化のためのアウトライン
SaaS事業の目標設計、KPI設計
後日追加
おわり
事業KPI、目標設計の大切さができると日々の行動が変わっていく。日々の行動が変わらなければ結果は変わらないのでどのように設計すべきか、どうインプットすべきかを考えて行動するようにしよう。