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表題の通り、エグゼクティブコーチングを受けてみた。起業して5年経過し、これからさらに企業規模を拡大する必要がある。経営陣・個人としてより大きくなるために経営陣に提案して実施した。個人のコアを整理し、選択と集中でより大きくなっていきたいと考えたからだ。
概要
結論:悩んでいる経営者は一度受けてみた方がいい
見出しに記載の通り。
エグゼクティブコーチングはこんな方におすすめ
- 色々なことを考えてしまう、考えなければならない方
- 自分・経営陣・会社のことを俯瞰して捉えづらくなってきた方
- 心と頭を整理して今一度フォーカスすべきポイントを定めたい方
にぴったりだと思う。
エグゼクティブコーチングとはそもそも何か
経営者向けのコーチングであり、コーチング相手が経営経験・起業経験がある人が多いようだ。「コーチングとは」については他の記事を参照していただくとして、経営・個人での課題や悩み・モヤモヤについて整理してくれるものである。
最近では「認定コーチ」と呼ばれる人も増え、エグゼクティブコーチングを行っているも増えているようなのでtwitterなどで検索してみると良いだろう。ではなぜエグゼクティブコーチングを受けたのか。
エグゼクティブコーチングを受ける背景
エグゼクティブコーチングを受ける背景は大きく分けて2点ある。
経営者視点
- 起業して5年、経営陣としてもう一つ上のフェーズになる必要があると感じた
- とはいえ経営陣がそれぞれの仕事が忙しくなかなか壁打ちをしながらゆっくり話すことが難しい
- また、経営陣相互でやるよりも発見がありそうで、コスト的にも経営陣同士がやるよりも安い
- 経営陣の各個人が「自分の強みを理解すること」
- 人が増えてくると得意、不得意を理解してお願いすることが増えてくるからまず個人で強みを理解・認識すること
- それを言語化して、人に伝えられるようになること
- 強みを理解して行動しないと企業成長を阻害するため
- 強みにフォーカスするための仕組みづくり・体制づくりを考えること
「経営者の器が会社の器」と言われるが経営陣が大きくならなければ会社としての大きな成長はない。学生ベンチャーのように圧倒的な時間を費やして物量で攻めることができない大人ベンチャーは思考して戦わなければいけない。私個人、経営陣として「一段上のレベルに上がりたい、そのために前提や背景を整理する時間を少し取るのが良いな」と感じていた。
個人視点
- 個人で「どのようになりたいのか、なっていくか」改めて整理する必要がでた
- 会社の中で個人として持っている責務がかなり大きいかつ広い
- 中長期の事業を考える
- プロダクトビジョン・戦略を考え、実行する
- 必要な体制を考え、実行する(現状toBサブスクビジネスのカスタマーサクセス、全社マーケティング組織の2セクションとPM(PjM、PdM)、デザイナー, 40名程度)
- 育成も必要に応じて考え、実行する
- 経営者としての立場もありつつ、2の個人との人生のタイムラインを合わせていきたいと感じていた
- これからの人生を考える上で必要な整理である
- 会社の中で個人として持っている責務がかなり大きいかつ広い
起業後とにかく事業を作り・伸ばし、事業を伸ばすために必要な人を採用・育成することに集中してきた。その中で、「私はどういう方向に進んでいきたいのか、壁打ちをしてもらいながら整理したほうが効率良いな」と考えた。
これが決まると、「やらないこととやるべきことがクリア」になり、集中力が高まる。自分自身は怠惰な人間であり集中力を高めて取り組まないと何かを成し遂げることはできないと思っている。
これが経営と個人視点での受けた背景だ。
エグゼクティブコーチングはどこを選択したか・なぜか
facebookの繋がりから安心できた
数年前からFacebookの友人になっており、同世代でも尊敬できる方が作っているコーチングの会社にカジュアルに相談した。すでに多くの実績があることと1経営者・事業責任者としての活躍を見ていたので安心感があった。
経営陣特有の悩みへの共感
コーチングの内容が経営陣との壁打ちになるので、同じような経験をして同じようなマインドに至ったことがある人でしか共感できない世界がある。サービスもリファラル(これまで積み上げてきた努力や成果の積み上げを可視化すること)で利用される時代だな〜と実感した。
金額面は相場通り
価格もそこそこの金額がするが、エグゼクティブコーチング市場・相場程度の金額であり、経営陣の時間を使うよりもいいという判断のもと決定した。具体的な金額はタイミングによって異なるはずなので明記は避けておく。
エグゼクティブコーチングを受けてみての所感・メリット
経営陣相互で話さないようなことを深ぼり可能
- 個人の「プレイベートは何をやりたいか」のような抽象的な話はあまり経営陣で話さない会社である場合、様々な観点で話を広げることもできる
- 自分が気づいていなかった心の声などに耳を傾けることができる
個人のビジョンが整理できた
- 個人の数年、この先の人生単位でのやりたいこと、どのタイミングで実現したいのかが具体化できた
- やることが明確になり、集中するべきことが決まった
- やることが明確になったので精神的にも楽になり、無駄なことを考えたり、もやもやすることが少なくなった
自己紹介の手間が省けた
- コーチングを行ってくれた方が、こちらの話を聴きながらグルーピングしたりロジカルに構造をマインドマップを作成して整理してくれた。
- 自身で構造化する手間が省ける
- 最終的なアウトプットも残しておくことで新入社員や新しい人に自分を説明するときの時間が削減された
- 特に経営者になると採用活動などを通して自分のことを話す機会や、組織の中の人に対して伝える機会が増える
- 人が増えれば増えるほどその機会が増える
- 同じことを何度も話す必要があるが、わかりやすく構造や動画で伝えることでいつでもどこでも人の考えがわかる状態が理想だと考えている
エグゼクティブコーチングのアウトプットと気付き
ここには会社・経営陣とのすり合わせのことは書かない、あくまで個人のことに限定する。
個人のwill
画像はマインドマップの一部
各論の話をバァーと何も考えずに話すとどんどんグループ化して構造にしてくれるのが私が受けたエグゼクティブコーチング。詳細は+をクリックすると展開される。構造になっているのでいつ見返してもわかりやすいというシロモノだ。
だいぶエモみ成分が強いので恥ずかしいが、心の奥底ではこういうことを考えていたんだと気づきがあった。
個人の気付きの一部
生きてると意識的に行っていること、無意識に行っていることそれぞれある。どういう意識であれ、点が線になる経験=「Connecting the Dots」は自信になるしそれをもとに頑張れることもある。どういう経験をもとにして点が生まれ、線に繋がったのかが可視化された。上記画像の右にいくほど点の話で、左が線の話
「人に対して何かしてあげたい」という欲があることに気がついた
- 私がプロダクト(インターネットサービス)を作る・好きである背景にあったマインド。何かしてあげたいと思うからサービスを通して多くの人に伝えたい、価値を届けたいと思っていること
- 原体験をもとにプロダクトを作りたい思考があること
- 社内のメンバーに対しては成長する機会を作ること、経験を積み、大きな人になって欲しいこと
根底に思っていることと事業がリンクしていた
- 現在自身がやっているHR事業が上記の通り、組織を考えること・人のことを考えることとリンクしていた
- 企業のため、そこで働く個人のため
- 企業の成長のために採用と組織支援を行っている
個人のwill、気づきを可視化して思うこと
思考の癖や心の底から思っていることは、衝撃的な経験がない限りはあまり変わらないと思う。長く生きていると思考や行動の慣性が働き、そういう経験も少なくなっていくし気付きづらくなってしまうと思う。
このマインドマップを作成してもらったことによって、様々な考え、感情を整理できて、一つの「人生の幹」が出来上がった。そして、意図的に思考を外れて何かをやろうと考えることもできるようになった。
今後もここに色々な点が加わっていくことになるが全ては線で繋がっている。意図的につなげるにしても、またこのマップを忘れて現状に取り組むにしても心の持ちようが変わってくる。
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