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最近入社した社員や社外のビジネスマンの相談に乗っているときに「言語化力が高い」と言っていただく機会が増えてきた。

「言語化力とは何か、なぜ高める必要があるのか、それで得られたメリットは何か」など自分の考えていることをまとめておきたい。

言語化力が高くなってきた背景

自分で「高くなってきた」と言い難いが、自分なりに思考して努力してきたつもりだ。

自身の経営者としての成長のため

私はデザイナー→エンジニア→起業・経営者となったが、起業家・経営者として先輩方から学び最速で良い会社を作りたいと考えている。そのために毎年ブログに未熟ながら記事をまとめてきた。こうした背景もあるのかもしれない。

事業・企業成長のため様々な人とコミュニケーションをとってきた

事業を伸ばす中で、常にスペシャリストと仕事ができているわけではない。インターンの学生や業務委託の方など幅広い人と仕事をしている。そんな中で事業を伸ばさなければならない。そのためには伝える力を高めて、それぞれが活躍するスピードを早めなければならない。ここに4年コミットし、徐々に高くなってきてるのではないかと考える。

言語化力とは

抽象を具体化・可視化する能力

一言で言うとこれに収まる。抽象的な課題・整理したい膨大な情報があればを変数書き出して・構造化・グルーピングする。こうすることによって大枠を小さな単位で伝えられるようになる。

なぜ言語化が必要なのか

前提:情報を受け取る背景を理解すること

情報は聞き手によって情報処理能力・経験・知識が異なるので、小さい単位の情報であれば伝わることがある。だから抽象を具体化する能力が大事なのだ。

コミュニケーションは伝わるかどうかが大事=聞き手に合わせること

情報や何かを伝えると言うのは聞き手の立場に合わせることが重要だ。聞き手の立場に合わせた時に抽象的なことを言うと相手の解釈に委ねることになる。

価値観の話であれば相手の解釈に委ねて良いのだが、仕事の話やキャリアの話など具体的なことが含まれる場合においては抽象的なことは伝わりづらい。その結果、得られた成果が違う・プロセスが違うという事案が発生する。

コミュニケーション問題の発生件数を下げる

「この人は話をしていてプロトコルが違う」「話してるスコープがいつもズレる」そんな経験がある場合は、そもそも背景の共有・その上でどこのスコープで話を進めているのか共通の認識がないから発生しているケースがある。

それなのに「話が合わない」というのはコミュニケーションが傲慢・怠慢である。このような感情になってしまっているとしたら自分で改める必要がある。

言語化するメリット

悩みがなくなる

抽象を具体化すると言うのは様々なことで転用可能だ。仕事に限らず様々な悩みが発生した時にも、どのように対処するのが良いのか考えられる。

好きな格闘家の須藤元気氏が「悩みは悩みに対する悩みでしかない」と書籍で書かれていて、本当にその通りだと思う。この本質は悩みの原因を言語化し、特定すれば手が打てるので悩みは無くなるという話だ。悩みがあるひとはあらゆる方面で書き出してみてロジックツリー・マインドマップを作ってみると良い。

伝わらないケースが減り、ストレスが軽減される

「なぜ言語化が重要なのか」で述べてきた通りである。伝わらないということはストレスだが、そのストレスを生み出しているのも自分なのだということを理解して改善する。世の中の多くが人間関係・コミュニケーション問題だ。それは個々人の言語化の努力によって成立すると考える。

会社であれば人が成長する、事業が伸びる

こちらの記事でも書いているが私はこれまで私自身にもメンバーにも事業にも「持続的な成長」を求めてきている。それは「本当に強い会社を作るため」だ。

持続的な成長は、「個人のキャリア・未来自分ができること・選択肢を増やすために必要」である。そういった成長意欲のある個人の集合体が会社である。個々人の持続的成長は個々人が自分のキャリア・ビジョンを言語化し、それに対して企業(マネージャー)が機会・役割を与えて成長を促す。個々人はその機会や業務の中でナレッジややってきたことを言語化し、伝える努力をする。

伝えるからこそ個人のスキルや経験値が把握できて評価される。マネジメントではなくスペシャリストとして評価されたいのであれば特にここは重要だ(結果・成果でわかりづらい職種であれば特に)。

最後に

メンバーがみんなでフォローし合うことで本当に強い会社ができると考えている。ただし、皆が伝える力・言語化力を高める意識を持って進めないとどこかで綻びが生まれる。意識してない人がいればそのフォローに時間を取られて皆が自分の力が出せるところにフォーカスできなくなる。結果、力が分散する=全体の生産性が減少する。

経営者に限らず個々人がどこを目指すのか次第ではあるが、特に経営者は大きな目標を掲げて経営するのであれば自身の伝える力を高める努力をし、上記のような抽象的で相互理解がしづらい状況にならないように立ち振る舞うべきだ。

私も言語化力をもっと高めていきたい。