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facebook社が「meta/メタ」に社名を変更した。SNSの会社から何があって変更することになったのか各所で議論されていることであるが自分の脳内のメモで残しておく。
概要
前提:SNSとはどういうものなのか
facebookの話になる前にそもそもSNSを整理してみたい。facebookならではのグロース方法などあったものの基本的にSNSのビジネスモデルは変わらない。
ビジネスモデル
まずは機能やコンテンツからビジネスモデルを考えたい。
- 広告ビジネス
- =閲覧ユーザー数×広告のビジネスモデル
- Google=情報に対しての競争入札
- =あらゆる情報に対してマネタイズが可能
- Facebook=ユーザーが閲覧する広告面に対して競争入札
- =ユーザーが見ていなければマネタイズできない
- Google=情報に対しての競争入札
- =会員数×投稿数(コンテンツ数)→RR
- これがSNSの基本になる
- コンテンツ数がリターンするユーザーが増えない
- ユーザーが増えなければ閲覧数が増えない
- 閲覧数が増えないと広告を見るユーザーが減る(いない)
- 広告出稿しなくなる=ビジネスが伸びなくなる
- =閲覧ユーザー数×広告のビジネスモデル
投稿されるコンテンツ
基本的にグラフに依存する。その上で下記に分類できる。
- クローズドSNSの場合
- 友人、知人
- 招待制、審査制
- オープンSNSの場合
- 知らない人も含め様々な人に閲覧される
- 相手の投稿も閲覧することができる
グラフ
- グラフ
- クローズド
- 審査制
- オープン
- クローズド
SNSのコンテンツの特徴
- コンテンツ量が多い場合、閲覧するコンテンツ量が多くなる
- それが興味のある対象であると滞在時間が長くなる
- 情報の流れ
- フロー型のコンテンツであまりストックされるようなものではない(ブログなどと比較して)
- 自分の何気ない日常の投稿など
なぜfacebookは社名を変更してメタになったのか
SNSの限界?
冒頭で記載した通りだがSNSとしてfacebookは世界一だが、国内数値もこのように下降傾向であるのがfaecbookだ。
・国内月間アクティブユーザー数:2,800万人 ⇒ 2,600万人
(参照元と期間:2017年9月 から 2019年4月)世界
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
・月間アクティブユーザー:23億7,500万人 ⇒ 29億人
・日間アクティブユーザー:15億6,200万人 ⇒ 19億1,000万人
(参照元と期間:2019年4月 から 2021年6月時点)
世界ではまだ広がっているが、国内ではかげりが見え始めている。
SNSのその先は何か
Facebookは広告事業で伸ばし、取れないターゲット=インスタ買収などしてきた。インスタも最初は広告などのマネタイズがなかったがFacebookに買収されてからFacebook adsを利用して出稿が可能になった。
ザッカーバーグの公開書簡によれば、Facebook社の組織はFacebook(サービス)やInstagramなどアプリ群を担当するセグメントと、将来のプラットフォームを開発するセグメントの二つに分割。メタバースはこのどちらかひとつに属するものではなく、 前者のソーシャルエクスペリエンスと後者の将来技術の両方を包含するもの。
https://japanese.engadget.com/meta-facebook-185351672.html
Facebookの Oculusは市場に入ったのが早すぎた。というかまだまだヘッドセットを利用する層は多くなく、これはまだまだこなそうだ。
VRデバイスは一部AVなどの閲覧に日本だと利用されているが海外だとまだまだその領域には利用されていない。また、動画・コンテンツの閲覧だけになるとなかなか普及しないのが現状だ。メタバースのエッセンスがOculusなどからも得られ、SNSに展開されていくのが楽しみである。
メタバースへの展開はこれまでのfacebookの全てが活きる
metaのザッカーバーグCEOはこのように述べている。
新たに開設された meta.com の説明では、「メタバースとはソーシャルコネクション、人と人とのつながりの進化した形」であり、リブランドはメタバースの実現にコミットする姿勢を示すためと説明しています。
https://japanese.engadget.com/meta-facebook-185351672.html
旧Facebookのメタバースの展開は楽しみだ。ビジネスモデルと基本的なサービスの2点から整理してみる。
ビジネスモデル
- 広告事業一本足からの脱却
- 個人が活躍するメタバース領域への移行で実現
- メタバースで個人がコンテンツ発信
- 個人のコンテンツ化でマネタイズ
- 手数料モデルでマネタイズが可能
- 広告と併用してマネタイズが可能
- Youtubeにおけるスパチャと広告が共存しているのと同じ理論
- 個人のコンテンツ化でマネタイズ
旧Facebook社の基本サービス
- facebook
- 10-60代まで幅広い層が利用
- 10-20代など若い世代の利用は減少傾向
- テキスト中心のコミュニケーションでユーザーは利用
- テキスト中心のコンテンツ
- コンテンツの種別
- ビジネスが多い
- プライベートで仲の良かった人や中学高校生の知り合いはなかなか反応しづらい
- グループ、コミュニティなどの機能があるものの活用度はそこまで高くない
- Facebookよりも同じグラフを持つ、LINEでグループが作られるのでFacebookを利用する頻度が減少
- facebook messenger
- 主にビジネスのやりとりをするときに利用
- 過去のグラフがある人や新規のグラフの方とも基本はmessengerを活用
- インスタグラム
- 10-20代が主に利用するソーシャルメディア
- 画像、動画をメインとしたコミュニケーション
- Oculus
- ヘッドセットの空間の中で平面、立体の情報流通
こういったFacebookのこれまでがある中でmetaに期待することは新規の収益構造の構築と新しいユーザーエクスペリエンス。
収益の話は広告事業からメタバース領域のプラットフォームで、投げ銭・月額課金などのシステムの構築と手数料ビジネスを作ってはずだ。
ユーザーエクスペリエンスの観点で楽しみなのが、Facebookはあらゆる領域でつながりを意識したプロダクトを開発または買収してきた。個人の時代をどのように捉えてmetaがプロダクトを作ってくるのか楽しみである。
まとめ
私個人の考えでは「個人新しい時代は自分をメタで捉えて、自己実現しやすい環境・UI・UXが次の時代を作る」ということだ。
すでにその波は始まっているが、「どういう戦いになっていくのか、どういう企業・プロダクトが戦っていくのか」次の記事でその妄想について書いていきたい。