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最近のテーマは専らこれだ。 何故かというと一応大きな企業に入って新規事業(新規サービス)を立ち上げて既に1年数ヶ月が経過しているが、もっと伸ばさないといけないフェーズだからだ。一度リソースと全体観を振り返る機会が必要だと思うので、記しておく。

新規事業のスピード感

今の会社に入った時それはそれはうねりの中にいた。
どこの競合もブラウザ・ネイティブアプリを乱立してバットのどこかにヒットすればそれだけで会社自体もドライブしていく。ここ3年位はどこの会社もそういう状態だったと思う。
新規事業を生み出す事は人も事業も新陳代謝が上がるので非常に良くて、働いている側とすると非常にモチベーションが上がる。
シリコンバレーと比較するとまだまだだけれども最近渋谷の道玄坂界隈にスタートアップが移動するようになってきて、周りからスピード感が更に上がって来たように思う。

組織の限界

大企業内のサービスから大ヒットが今の所生まれていないように思う。
DeNA、GREE、サイバーエージェント、mixi、リクルートなどなどのネット企業。
mixiはノハナを子会社化して調子が良いみたいだが、まだまだ大ヒットというまでには遠いと思う。
大ヒットの定義は難しいが会員2000万人程度だろうか。

それでいうとユナイテッド社の運営するCocoppaなどはそれに近いレベルまで到達していると思うが、サービスを継続して運営して行けるだけの収益をアプリから稼いでいるかというと中の人曰くまだまだというレベルのようだ。

ある程度大きな企業・チームから大ヒットサービスが生み出される確率は低いのではないかと思う。
10-30人程度の小規模な会社で日々上げなければいけない収益を考えながら粉骨砕身やっているチームと、大企業に守られながら運営しているアプリとでは危機感の差はやはり出て来るように思う。

とはいえ、会社毎のKPIに基づいて成果をあげているのであれば問題ないかの様に思えるので難しい。

またソーシャルゲーム・ネイティブアプリに関しては昨今の状況を鑑みるに大企業で資本のある、体力のあるチームは強くなっているように思う。

ピボットのタイミング

サービスをローンチして、1年なのか2年なのか運営しているとどのタイミングで変化を起こすか考え始める。自分の携わっているサービスに関してもそうだが、ローンチ後ある程度の層に刺さると考えていたサービスのターゲットが実はイマイチ大きくないという事が分かったとき、まずそれをいつのタイミングで分かったと判断するのか、この辺は所謂【感】というものなのだろうか。

株式投資にも『相場観』というものがあり、いつも相場に貼っている人であれば、経営状態を現す決算以上の事がわかるようになる。これが『値ごろ感』。
これがサービスにもあると考えていて、どこかで損切りを考えなければならないタイミングがある。
決定には傷みを伴うがそれも全体的なリソースの分配という点では仕方がない事である。

まとめ

小さな企業であれば資金面、大きな企業であれば各社撤退基準というものがあると思うが、自分個人の中でもそういう基準があると運営するメディアをどうするか考えられると思う。

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事業をピボットすべきタイミングとはどういった時だと思いますか?