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最近エンジニアの転職についてのエントリーがはてぶで話題になっていてそれについて他の方があれはやめた方がいいとか
よく言ったみたいな記事を見て思った事を自分のこれまで、これからのキャリアに重ねて書いておこうと思います。

リスクを背負えるかどうか

自分もベンチャー企業の非エンジニアから転職して一応エンジニアになったわけなのでこの記事の気持ちが少しわかります。

Web系エンジニア1年半ですが、このたびは転職する運びとなりまして、各位に連絡させていただきます

上の記事がTwitter界隈では炎上気味?になっているのですが、個人的には自分の技術力に自信があるんだなぁというのと
IT界隈では変な目で見られる事になるかもしれないというリスクを背負ったなぁという印象です。

IT企業、特にベンチャー企業だと経営者同士が非常に仲がいいです。
Facebook,Twitterでよくやり取りしている光景が見られるのですが、そういう中で前職をちょっと批判する記事を書くのって相当な勇気ですよね。
また、VC(ベンチャーキャピタル)をやっている大企業から出資を受けている企業だった場合その大企業は受けにくくなったりする等あるかもしれません。

ただ、実際ちょっとブラックな企業だとして(たいていどのベンチャーもそんな感じだと思うが)残業代が出ないとか労働時間が異常だとかあるわけですが
そういうのを言えない時代から言える時代になってきたのは良い事だなと思います。
それはエンジニアの価値が以前より上がって売り手市場になっているからか、TwitterのようなSNSが出来たからだと思いますが。

転職理由がどうか

この方は開発体制と給与というシンプルな2つです。

給与については、
やっている事が成果を出している、売り上げを上げている状態で、それを人件費に充てるだけの利益というのは計算しやすいです。
そうするとその利益の分配については完全に経営者にまかされるわけですが、入社時というのはその伸びについては誰もわかりません。

ベンチャーだとIPOして社員にあげた株でペイするからそれまで頑張ってくれという感じだと思いますが、
中にはそういう思いで入ってきていない社員も多いと思います。つまり普通に給与が伸びていくだろうという考え。
内部留保を多くして投資しやすくするか、現在の社員に頑張ってもらうようにするかは経営者の判断ですが、
はじめにそういう事は言っておくべきかなと最近一応管理する立場になって思います。

開発体制については
エンジニア側で主体的に動いて変えていって欲しいという思いは経営、マネージャー陣にはあると思いますが、
ただ良い開発をしたいと考えているエンジニアにとってはマッチしないでしょう。
今回の記事もそんな気がしています。

これまで2社でエンジニアと密接に仕事をしていて思う事は、
開発体制のような仕組みを作る人と、コードを書く事が得意な人というのはやはり別です。
エンジニアでも優秀な人はその仕組み作りだとか、企画に入り込んでいける人というのがたまに言われたりしますが、
それは適材適所であって、そう言ってしまうのはマネージャーの怠惰なのかもしれません。

まとめ

  • 誰も幸せにならないかもしれないが、個人が企業に対して声をあげられる機会が出てきた事は良い事。
  • 後輩にとっても参考になる
  • 狭いIT業界では噂になるかもしれないというリスクはある
  • 経営者にとってはエンジニア以外のマネジメントについてもより考える良い機会になる
    → IPOで還元しようとする(留保を作って事業に投資する)or社員に還元して人材流出の回転を下げる。
  • 良いエンジニア=管理まで出来るではない