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こちらのブログですが、基本がHTML5/CSS3/JavaScriptの技術備忘録ブログなのですが、今年2013年からは書評もしていきたいと思います。
ブクペやBooklog等もあるのですが、書く場所が複数あると管理が面倒になって書かなくなったりするので1つにまとめておこうという事です。

新春一発目の書評は、細谷 功氏翻訳の ハスラー――プロフェッショナルたちの革新 (PROFESSIONAL&INNOVATION)
です。

こんな人がこの本のターゲット

  • 今後どういうふうに稼いでいこうか考えている人
  • 医師、会計士、税理士等のように、何か専門的な技術を持っている人

目次

序章 プロフェッショナルこそ変革を
第一章 起業化のごときプロフェッショナルたち
第二章 ソーシャルメディアで自分を強く打ち出す
第三章 革新に聖域なし
第四章 学生もホワイトカラー「ハスラー=客引き」から学ぶ
第五章 徹底してクライアントに寄りそう
第六章 実験環境に自らを置く
第七章 狭い世界だからこそ横のつながりを重視する
第八章 たかが人脈、されど人脈
第九章 「進化」を強く意識するイノベーターたち
第十章 専門知識と資格だけでは、「取るに足らない存在」
第十一章 ソーシャルメディアを日常的に使う「習慣」を
第十二章 あらゆるメディアとツールを駆使する
第十三章 「もろ刃の剣」をうまく使いこなす
第十四章 クライアントや仲間と積極的に情報を共有
終章 プロフェッショナルに求められる起業家精神

気になったポイントとざっくり内容

個人的に気になったポイントとその言葉に対してどう思ったのかと
その章の簡単な内容をざっくりご紹介。

そもそもハスラーって何?

この言葉を私が初めて聞いたのは、フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
この書籍でした。

ハスラーというのは客引きの事で、上記の書籍の中で、『客』の具体的な例としてWEBサービスを作成した際に、出資してくれるベンチャーキャピタル(エンジェル)の事だと書かれていました。
WEBサービスを開発していて、単純に開発だけやっていてもお金にならなければ・お金がなければ遅かれ早かれそのサービスや会社はなくなってしまいます。
そんな中、開発するエンジニアやデザイナーだけで物を作ったとしてもそれをどれだけ優れているかをベンチャーキャピタル等(客)にアピールして、創っているものをお金に変えるポジションの人が必要です。

私の解釈ですが、それがハスラーというものなのです。

ソーシャルメディア活用が今後のカギ

目次にもソーシャルメディア関連の事が多いですし、
これは最近色んな書籍、テレビなどでも言われていますが、本当に必須だなと思います。

別に難しい技術等つかっているわけではありませんが、TwitterやFacebookページ等で情報発信する企業が増えていますよね。
個人でも仕事を頂いたり、そういう機会もソーシャルメディアから生み出されています。

ただ、何故ソーシャルメディアなのか?

1.それは既に信用がある程度担保されているから。
仕事において、かなり重要ですよね。この人がどこまでやってくれるのか、この商品本当に大丈夫なのか等。
スーパーで野菜を作った農家さんの写真を載せているところありますが、
これは似たようなものだと思います。顔やその人の個人的なものが載せてある事による信用力です。

2.伝播力
かなり初歩的な話しになってしまいますが、ソーシャルメディアは伝播力が強い。
Twitterのように少しオープンなソーシャルメディア、Facebookのように仲の良い人と繋がるソーシャルメディアと
それぞれありますが、結局何が大切かというと『自分の興味・関心のある人と繋がってる』という事。

人は友達や身近な人、自分にとって影響力のある人からの勧めに従う傾向にありますよね。
友達にお勧めの音楽や、映画を聞いてみたり、聞いたという経験がある人は多いと思います。

なので、興味のある情報を自分の友達やフォロワーに共有・発信したり、
イベントや何か購入するものだとしたら、行動してくれる可能性が高いのです。

繋がりの深さ、広さの事、ソーシャルグラフ
関心の繋がりの事、インタレストグラフ

以上の2点をしっかり抑えた面白いプロモーションは成功するケースが多いですね。

これまでのインターネットは、検索から情報を引き出す事がメインだったのですが、
これからの方法はソーシャルのみか、ソーシャル⇒検索、検索のみという3つなのです。

ソーシャルは外せないキーワードとして、ツールとして利用すべきものだと言えます。

プロフェッショナルは横の繋がりがよわい

この書籍に書かれていた事ですが、プロフェッショナルは横の繋がりが弱いそう、自分もどっちかと言われると職人のような仕事だと思っていて仕事以外で同業の人と知り合っているかと聞かれるとそうでもないかなぁと思っています。

しかし、これからは繋がりの時代。
自分の創ったものを拡げるために、一緒に創っていくために繋がる事は大切だなと思いました。
こういってしまうと利己的な感じがしますが、これはどの人にも当てはまる事で、
互いにそういうスタンスを持ちつつ、物づくりや自分の職を楽しめればと考えながら本書を読んでいました。

是非読んでみてください。

将来自分の身に付けた技術で起業したい方、ITの事は良く分からないが、駆使して売上につなげたい方は
導入編として全体感を把握するために役立つと思います。