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中学時代、実家で父親から飲まされるキンキンに冷えたアサヒスーパードライ。当時を思い返すと、ただ『苦い』という印象しか無かったのに何時しかそれを飲むのが当り前になった。それどころか、もはやライフラインだ。アサヒもサントリーもキリンもラブだ愛してる (胃壊したけどお酒飲みたい)

大学時代に、3年時奇特な教授がいるというゼミに入った。企業のビジネスモデルの研究から将来のビジョン、考察、ビジネスモデルを立案するゼミだ。月並みな表現だが、そこでたまたま『似た者』に出会った。
所々違うと感じる箇所も多いが、それが凹凸の様でハマり合うのが妙に心地良かった。彼といると他の友人と居なくても自然と満たされた。彼とは朝迄お酒を飲んで将来について、その時持てるありったけの知識と見栄をつぎ込んで語り合った。
一応だが、勿論私はストレートだ。疑いようがないほど女の子が大好きだ。

100円均一で購入した安い食パンに、ソースとマヨネーズだけをかけた、サンドという品質にはほど遠いサンドと、最寄り駅の居酒屋で懇願して手に入れた二日酔い必至の焼酎をセットにして語った。不味い酒だけど確かに覚えている。

それから時が経つのは早いもので、社会人になって3年半。彼とはたまに酒を交わし、過ぎ去った日々に思いを馳せる。当時は考えられなかったが、私は一人で立ち飲み屋に通うようになった。

見渡す限り、田畑と山しかなかった田舎から東京という都会に出てきた田舎の小僧は想像もしなかった。
それなりの企業に勤め、生きていくには十分な賃金を頂くようになったのが不思議だ。一丁前に色々なお酒の種類や楽しみ方を知った。お酒を通じて多くの人に出会った、コミュニケーションが苦手だった自分を救ってくれた。体験や大切な人との出会いも与えてくれた。良い意味でこれまで想像し得なかった自分を何時も越えて行きたい。何かの名言の様になってしまってこそばゆいのだけれど。

お酒は不思議なことに色々な痛みを軽減する。柔らかく。
刹那的だが、それが心地よい。

お酒に逃げるという表現は、確実に今後自分に突き刺さっていく言葉ではあるのだけれど、
逃げる場所がないのはそれこそ追いつめられる。

多分、お酒とは一生の付き合いになる。
今日もまた、お酒を飲む。

恋ともいう程の魔力。

今日のBGM / Sugar’s Campaign – 「ホリデイ」